埼玉セッション

埼玉セッション①

テーマ
川越の歴史的建築物の修復施主と設計者は語る
担当 埼玉建築士会
 歴史的建築物の修復に携わった施主、設計者の生の声を伺います。講演、パネルディスカッションによって、都市近郊の歴史的町並みの維持、活用の重要性、むずかしさ、かかわる人や建築士の役割、今後の課題などを鮮明にする機会としたいと思います。
 
プログラム
第1部 講演「川越のまちづくりについて」
   講師 荒牧 澄多 氏(あらまき すみかず)
第2部 パネルディスカッション
   パネリスト…施主+NPO法人 川越蔵の会会員(建築家)
 

日時 平成30年10月26日(金)
   12:45~14:45
会場 大宮ソニックシティ・ホール棟
   4F 国際会議室
定員 180名

 

蔵のまちなみ(写真提供 (公社)小江戸川越観光協会
講師・コメンテーター荒牧澄多氏
昭和31(1956)年川越市生まれ。東京都立大学大学院修了後、川越市役所入庁。営繕、再開発、文化財保護、都市景観などの部門を経て、平成29年3月川越市立博物館を最後に退職。在職中、伝統的建造物群保存地区、景観計画、歴史的風致維持向上計画等に関わる。第44回企画展「蔵・倉・くら─蔵造りを知ろう」を担当。これまで、公私ともに川越の町並み保存に関わってきた。現在、NPO法人全国町並み保存連盟常任理事、NPO法人川越
蔵の会会員。町や町づくりの諸課題に関するお手伝い人

埼玉セッション②

テーマ
埼玉の伝統産業のひとつ…岩槻のお人形
木目込み人形を作ろう
担当 埼玉建築士会
 
今回のもう一つの埼玉セッションは、埼玉建築士会女性委員会が担当する体験型のお人形作りです。
 埼玉の節句・ひな人形の生産量は、日本一。その半数近くが、さいたま市岩槻区で作られています。その岩槻より、ご指導に来てくださるのは、経済産業大臣指定伝統的工芸品江戸木目込人形伝統工芸士の森田和雄氏。
 2時間という限られた時間ですので、ひな人形までは作れませんが、当日はかわいい「ふくろう」のお人形を用意しました。初めてでも楽しく作れる手芸キットです。皆さんと一緒に、木目込み人形の歴史や手法などを学び、自分で作ったお人形をさいたま大会の素敵な思い出にしていただきたいと思います。興味のある方、奮ってご参加下さい。
 

日時 平成30年10月26日(金)
   12:45~14:45
会場 大宮ソニックシティ・ビル棟
   4F 市民ホール第4会議室
定員 60名

 

木目込み人形
 

木目込みふくろう

交流セッション

青年委員会セッション

テーマ
地域実践活動発表会
担当 青年委員会
 
 本セッションでは、全国で展開している青年建築士の活動をブロックごとに選出し、一同に発表する「地域実践活動発表会」を開催します。
 各地域での建築に関する認識を深めるとともに、地域と建築士の「より良い」を目指すため、活動事例を参加者で共有し、今後の活動をさらに発展させるためのディスカッションを行います。着目点は各地域によりさまざまで、これからの建築業界に向けた一般参加型事業や、防災・環境・福祉など地域コミュニティを考える事業、建築士のスキルアップに繋がる事業など、参加者にとって自県の活動のヒントになる時間となると考えています。また、発表された事例を参加者が吟味し、優れた事業に対する考察を行うことで、発表者のプレゼンテーション力や情報のまとめ方、周知の仕方など「建築士×伝える力」を見て感じていただける企画です。
 これからの建築士・建築士会を担う青年建築士の発表をお楽しみください。
 
 

日時 平成30年10月26日(金)
   10:00~12:00
会場 大宮ソニックシティ・ホール棟4F
   市民ホール第1~3集会室
定員 300名(予定)

 

 
 

女性委員会セッション

テーマ
和の空間の魅力を探る
『魅力ある和の空間ガイドブック(WEB版)』
制作記念トークイベント
担当 女性委員会
 
近年、人々のライフスタイルが変化する中で、地域の環境に適した伝統的な住まいに暮らす人々が減り続けています。なかでも日本の住まいの中で培われた和室や縁側といった和の空間が無くなりつつあることが危惧されています。このような状況を踏まえ、女性委員会では、「和の空間」について一昨年から取り組み、このたび、『和の空間を体験して、その魅力を再認識できるような建築を紹介するガイドブック(WEB版)』を制作することといたしました。
 このガイドブックは、全国各地で公開されている和の空間の事例の中から、「魅力的なもの、これからの居住環境への示唆に富んでいるもの」を、都道府県ごとに数点ずつ選んで紹介します。和の空間を改めて捉え直し、建築士が今後の設計活動、居住環境づくりに
活かしていくこと、さらに一般の方々にも全国各地に現存する貴重な建築の魅力を広めることを目的としています。制作を記念するトークイベントを行い、あらためて和の空間の魅力を探ります。
 

日時 平成30年10月26日(金)
   10:00~12:00
会場 大宮ソニックシティ・ビル棟4F
   市民ホール第4会議室
定員 90名(予定)

 

空き家まちづくりセッション

テーマ
空き家等の利活用における建築士の役割
運営 街中(空き家)まちづくり部会
 
 近年の人口減少や住宅の老朽化、社会的ニーズの変化により、利活用されない空き家が増加しており、それが放置され負の遺産化し、地域の環境に悪影響を与えています。そのため、早期に空き家を利活用するか、または除却することが必要です。2017(平成29)年度実施のアンケートによりますと、市町村は、空き家の実態調査、「空家等対策計画」の策定、「空家等対策協議会」の設置などが進められ、建築士が調査や委員として参画しています。また、部会などを設置し空き家問題に取り組んでいる建築士会もあることがわかりました。
 日本建築士会連合会では、2015(平成27)年度には、空き家相談や実態調査・活用支援を行うためのマニュアルを作成しました。そして2016(平成28)年度には、「空き家問題に対応できる」人材育成を目的に、研修テキストを作成しました。
 このような動きを受け、2017年度には熊本県建築士会が熊本県との共催で「空家利活用マネージャー育成講習」を開催されました。
 そして本年度には、大阪府、兵庫県、奈良県などの建築士会が講習を行うこととなっています。また、2017年度に奈良県建築士会が「空き家等対策に関するシンポジウム」を開催されています。
 そこで、本セッションでは、アンケートの結果や講習会・シンポジウムでの議論を踏まえ、空き家の利活用を促進するために、建築士(会)がどのような役割を担うべきか、また、どのような知識や技術が求められるかを話し合います。
 

日時 平成30年10月26日(金)
   10:00~12:00
会場 大宮ソニックシティ・ビル棟6F
   601会議室
定員 78名(予定)

 

 
 

福祉まちづくりセッション

テーマ
福祉まちづくり建築士の育成に向けて
2025地域包括ケアシステムにおける
住まいの担い手・建築士とは
運営 福祉まちづくり部会
 
 福祉まちづくり部会は全国47地域リーダーとともに、①高齢者や障害者にやさしい住まいづくりと、②バリアフリーやユニバーサルデザインのまちづくりの2つの方向で進めていますが、本セッションは①に関して、国が2025年を目処に進めようとしている「地域包括ケアシステム」について、厚生労働省他の方をお迎えし、住まいの担い手としての建築士について全国の皆さんとともに考える場にします。
 高齢者が住み慣れた地域で自分らしい暮らしを続けられるよう、住まい・医療・介護・予防・生活支援を一体的に提供する地域包括ケアシステムは、従来からの医療・福祉の体制を中心に進められようとしている感を受けますが、これまで全国各地で長年高齢者の
住宅改善などに取り組んできた全国の建築士も何らかの役割を果たすことができないかとの思いがあるのではないでしょうか。
 とはいえ、地域包括ケアシステムはすでに基本的な形ができており、建築士(会)からの目線だけではスムーズに受け入れられないと思われます。そこで、地域包括ケアシステムやその拠点となる地域包括支援センターのことを知り、建築士に何が求められ、そのために何をすべきかを学び話し合える貴重な機会にできたらと思います。
 全国の建築士の皆さん、地域の町医者的な建築士として、あなたの住む地域の高齢者等の居住環境をいかに支えていくかという認識を持って取り組むことは、必ずや皆さんのハートを満足感や感動で満たしてくれると確信しています。ぜひともご参加下さい!
 

日時 平成30年10月26日(金)
   10:00~12:00
会場 大宮ソニックシティ・ビル棟6F
   602会議室
定員 90名(予定)

 

防災まちづくりセッション

テーマ
「復興等支援に係る事前活動指針」について考える
運営 防災まちづくり部会
 
明日にでも発生する災害に向けて、建築士会として自治体との連携が可能な防災まちづくり活動について、大分・京都大会のセッションで議論を行いました。議論により、自治体が抱える職員不足の実態と、被災前後に職員が対処する防災まちづくりの課題に対して、
建築士にその補完と連携が求められていることが明らかになりました。
 建築士の基本的な役割は、住まいや生活環境づくりを通して地域住民の暮らしを支える大きな責任があります。だからこそ、災害時の迅速な復旧復興には、平常時から建築士(会)が地域や行政と「普段からの連携」と「事前の備え」によって、直ちに復旧復興活動に取りかかることができます。そこで昨年度は「事前の備え」として、熊本地震において熊本士会を中心に建築士会が実施した復旧・復興支援策を再整理し、その課題・問題点を明らかにしました。そして、今後予想される大規模地震への復旧・復興支援活動の円滑な拡大を視野に、建築士会が講ずべき事前の施策とともに行政等に対する提案事項として「復興等支援に係る事前活動指針」をまとめました。
 本セッションでは、この指針の7項目を協議素材として、先進的な取り組み事例の報告とともに、各建築士会で取り組むことができる実践的項目や、その項目に対処する自治体との連携活動など、具体的な取り組みについて協議したいと考えています。
 

日時 平成30年10月26日(金)
   10:00~12:00
会場 大宮ソニックシティ・ビル棟6F
   603会議室
定員 90名(予定)

 

「復興等支援に係る事前活動指針」の項目
①応急危険度判定
②罹災証明等の支援
③被災者の住宅相談
④歴史的建造物の被災調査・修復支援
⑤木造応急仮設住宅の建設
⑥木造復興住宅の建設・建設支援
⑦事前活動としての高台移転事業支援

 
 
 

情報部会セッション

テーマ
建築確認申請手続きの電子化の現状と展望
確認申請の電子化と木造住宅で可能になったBIM確認申請
運営 情報部会
 
確認申請自体は図面として紙に出力したものを申請に添付するのが一般的ですが、2014(平成26)年5月7日国住指第394号にて「建築確認手続き等における電子申請の取扱いについて(技術的助言)」がなされ、建築確認手続き等における電子申請の取扱いが明確に
なりました。この点を踏まえ現在では、国内のいくつかの指定確認検査機関において建築確認検査の電子申請が可能になっています。
 電子申請の利用には電子証明書の取得やタイムスタンプの付与など、建築士事務所や指定確認検査機関の環境整備を要するものの、時間に縛られることなく、申請や訂正のために検査機関へ赴いたり何百枚もの構造計算書を印刷する必要がなく、手続きの履歴が明確化されるなど、建築士事務所としてのメリットがあります。
 ある指定確認検査機関ではBIMソフトのデータによる確認申請が可能になりました。欧米やシンガポールなどでは確認申請にBIMのモデルデータを活用した審査が実施されていると聞きます。電子申請の動きに合わせて、われわれの業務環境は大きく変化すると予
想されます。本セッションでは、民間確認検査機関における確認申請電子化の動向とその手続き、2016年8月に国内初のBIMデータを使用した建築確認申請手続きによる4号建築物の確認済証交付を実現した発表、そして海外でのBIM確認申請の状況を学び、建築士の情報化につながる場としたいと考えています。
 

日時 平成30年10月26日(金)
   10:00~12:00
会場 大宮ソニックシティ・ビル棟6F
   604会議室
定員 78名(予定)

 

環境部会セッション

テーマ
SDGsの環境まちづくりに向けて
自治体主体で低炭素型定常社会を創りあげる
運営 環境部会
 
これからの地域社会では、地球温暖化の防止と人口縮減社会の2つの課題を同時に自治体・コミュニティで解決しなくてはなりません。
 地球温暖化の防止については、2015年にはCOP21パリ協定で脱炭素社会への移行が宣言され、日本では省エネ法が施行される流れになってきています。同年国連で、世界の貧困や環境問題などのサステイナブルな17の開発目標(SDGs)を2016年から2030年までに実施する目標が掲げられ取り組むことが提唱されています。
 日本建築士会連合会は省エネ法の施行に関しては、国土交通省に協力して、悉皆型のアンケートを全国15の自治体で実施し、地域の声を汲み上げることがいかに重要かを主張してきました。
CO2排出量の削減という大儀の重要性とともに、地域の自主性を大事にするプロセスを今後とも進めていきたいです。
 人口縮減社会でも地域の歴史、風土を生かして定常社会を創りあげる方式を探し、その中にものつくり力、発信力を高める試みがいくつかの自治体で生まれています。先進自治体では人口縮減への新しい対応の試みが目立ちますが、低炭素社会への移行も同時に行う施策が求められています。これらの先進例の紹介を通して、今後単位士会の会員が地域の温暖化対策と人口縮減社会への対応にどのように力を尽くすことができるかを熱く語り合う場とします。
 

日時 平成30年10月26日(金)
   10:00~12:00
会場 大宮ソニックシティ・ビル棟9F
   906会議室
定員 102名(予定)
 

 
 
 

歴史・景観まちづくりセッション

テーマ
「歴史と景観」まちづくりで未来とつながる
運営 歴史・景観まちづくり部会
 
本セッションは、連合会まちづくり委員会の歴史と景観の2つのまちづくり部会が担当し、「『歴史と景観』まちづくりで未来とつながる」をテーマに、「歴史」と「景観」を考えます。
 今回の大会テーマにあるように、埼玉県には「意匠的に優秀なもの」という理由で選定された「川越市川越」重要伝統的建造物群保存地区もあります。このまちは、歴史文化を大切に守るとともに、それを現代に継承し、活かし、なおかつ常に進化し発展しているまちです。また、このまちは、風格とにぎわいのあるまちづくりの先進地として、さまざまなまちづくりに影響も与えています。
 全国には、このように伝建地区や歴史的景観によるまちづくりで元気なまちがたくさんあります。「歴史と景観」でのまちづくりを行っている全国の実践活動事例は、連合会のまちづくり賞、全国まちづくり会議など数多くみられますが、改めて、その効果も検証してみようと思っています。本セッションでは、「歴史を切り口に元気なまち」をテーマにそのエキスを吸収しながら、それぞれの地域に持ち帰ってみたくなるようなことを学びつつ話し合ってみたいと思います。
 

日時 平成30年10月26日(金)
   10:00~12:00
会場 大宮ソニックシティ・ホテル棟3F
   チェリールーム
定員 250名(予定)

 

第6回全国ヘリテージマネージャー大会

テーマ
歴史的建造物を取り巻く法制度改正とHMの役割
運営 全国ヘリテージマネージャーネットワーク協議会
 
歴史的建造物を取り巻く状況が大きく動いています。それは歴史的建造物を地域のまちづくりに活かし、地域社会総がかりでその継承に取り組んでいこうとするもので、法制度の大きな改正が見込まれています。
 文化財保護法では、市町村が文化財の保存・活用に関する総合的な計画を作成し、国から認定される仕組みができます。また、市町村は地域において、文化財所有者の相談に応じたり、調査研究を行ったりする民間団体を「文化財保存活用支援団体」として指定できるようになることも大きな動きです。これらの仕組みを運用し、各地域のヘリテージマネージャー(HM)団体や協議会組織が活躍できる場が法的に整えられたと言えます。建築基準法では、現行の建築基準への適合が難しい歴史的建造物の活用に向けた3条適用除外の条例整備のガイドラインが、国から示されました。魅力あるまちづくり、個性あるまちづくりのために、歴史的建造物を活かしていこうとするもので、ここでもHMの活躍が見込まれるところです。
 このように歴史的建造物の保存活用に向けた仕組みが進化し、かつ深化しています。この大きな動きの中で、HMの真価が問われている時代になったと思われます。本大会では、この時代の中でHMの役割を議論し、さらにこれからのHMの活動を展望し、私たちHM自身が自覚し行動していく機会にしたいと考えています。
 

日時 平成30年10月26日(金)
   10:00~12:00
会場 大宮ソニックシティ・ホール棟4F
   国際会議室
定員 180名(予定)